鉛筆デッサンを描くというとどんな道具を使うでしょうか。多くの人はこの質問に対してすぐに鉛筆と答える事でしょう。
もちろんそれは大正解です。しかし鉛筆デッサンにおいて描くのに使うのは鉛筆だけではありません。実は消しゴムを使っても描く事が可能です。その方法についてご紹介します。
目次
鉛筆デッサンにおける消しゴムの役割
鉛筆デッサンでは鉛筆をメインに使います。消しゴムはというと、主に修正のための描いた線などを消すために使うイメージがあるかもしれません。もちろん消しゴムと呼ばれるぐらいですから、消すために使います。
しかしデッサンにおいて消す事は描くことにつながります。デッサンで使われる消しゴムは練り消しです。練り消しは学校で使うような白い四角い消しゴムではなく、粘度上のものです。
プロ用の練り消しが存在していて、デッサンにおける必須ツールです。形を自由に変えられて紙もいためないのでメリットがあります。
消しゴムを使った鉛筆デッサンの裏技1:ハイライトの演出に効果的
デッサンにおいてはハイライトを意識する必要があります。ハイライトという言葉はよく使われますが、デッサンにおいてハイライトとは別に一番目立つ部分という意味ではありません。ハイライトは見る人の立ち位置によって対象物を動き回る明るい部分のことです。
このハイライトを描くには消す動作が効果的です。対象物を軽いタッチで描いた後に練り消しを少し入れてあげることでその部分が消され、白く描いたようになります。消しゴムながら白鉛筆のような役割を果たす事ができます。この技法をマスターすると上手なデッサンになります。
消しゴムを使った鉛筆デッサンの裏技2:鉛筆のノリを良くする
鉛筆と消しゴムとは役割が対称的なようで補完関係にあります。例えば鉛筆で描いた所に練り消しを少し押し当てると、その部分は鉛筆の粉がなくなりうすくなります。またそのおかげで質感が変わります。
その箇所が均一になります。この方法をマスターするには練習が必要ですが、鉛筆を走らせ過ぎることなく質感を変化できるので有効な方法です。第一要素ではないとはいえ、覚えておくと良い裏技です。
まとめ
消しゴムはデッサンにおける必須ツールです。消しゴムは「描く」こともできれば質感変化をもたらせるツールでもあります。
消しゴムの使い方に熟達すればデッサンの出来栄えは変わります。鉛筆だけでなく消しゴムについてのノウハウも大事にしましょう。