アートの世界にはいろいろな用語があります。
素人からすると何が何だか分からない事もありますが、デッサンとデザインという言葉は何度も聞いたことがあるでしょう。
デッサンもデザインも似た様なものに思えますが、どんな違いがあるのかを見てみましょう。
目次
デッサンとデザインの語源
デッサンとデザインはそれぞれフランス語と英語という言語カテゴリーの違いがあります。デッサン(Dessin)はフランス語でデザイン(Design)は英語です。これらはもともと同じラテン語から発生している言葉のため、語源としては共通の源をもちます。
そのため本来的には同じものを指すとも言えます。字義的には「計画をサインする」ないしは「計画を記号に表示する」といった意味があります。
何かをデザインすると言うと、それは問題解決の案の組み立てを行うとか、実際にそれを色々な方法で形にしてみるということです。
少し小難しいですが、簡単に言えば「何かの目的を達成するために体系的な計画を立ててみる」といった具合です。
デザインの一般的な使用
デザインという言葉は幅広い分野で使われています。ファッションデザイナーとかグラフィックデザイナー、インテリアデザイナーなどは良い例です。これらの職業はあるコンセプトを掲げてそれを達成するプロセスを最初から最後まで監修する仕事というイメージがあります。
例えば秋服で「落ち着いた感じがありながらも軽快な感じの服」というコンセプトを持ったら、フォルムや色、生地などをそのコンセプトに合わせてイメージし、具現化していき完成させるという一連の流れがデザイナーの仕事です。
デザインという仕事はさらに、生活デザインとかキャリアデザインというように、特に形にならないものにも使われる表現です。
デッサンの一般的な使用
一方デッサンというと、基本的には絵画の描写法の一つとして広く認識されています。語源が同じでも、ファッションデッサンとかインテリアデッサンという言い方はしません。あるモチーフの特徴を明暗や陰影によって平面に起こしていく絵画表現がデッサンです。
言ってみればデッサンはデザインに比べて限定的な使われ方をするということです。デッサンは下絵と言われることもあり、デッサンをベースに対策を描いたりすることもあるので、それでいくとデザインの意味合いも含んでいると言えます。
まとめ
デッサンとデザインはもともと同じ語源から来ていますが、一般的には違う意味の用語として認識されています。
共通している部分もあれば、使用される分野の広さが違うという側面もあります。いずれにしても両者とも着想に関係するという点では大切な要素です。