美術館や美術展などに絵を眺めていると、実にいろいろな表現スキルを見る事ができます。
絵画の表現に欠かせない要素の一つは濃淡表現です。
また影の存在も重要な要素です。これらの技術をどう使えるか、イロハを少しだけ紹介したいと思います。
目次
濃淡の重要性と付け方
濃淡というのは呼んで字のごとくで、色の濃い淡いの違いのことです。リンゴをデッサンしている時のことを思い浮かべると分かりやすいですが、リンゴを机の上に置いてそれをデッサンする場合、どんな人でもそのリンゴを線だけで表現したりアウトラインの内側を真っ黒に塗りつぶしたりはしません。
光の当たり方によってリンゴの色の濃淡ははっきり見えます。その濃淡を意識して鉛筆を使い強弱を表現することが大切です。
グラデーションと言う言い方をするとしっくり来る人もいるでしょう。白と黒だけでデッサンは成り立つのが一般的とはいえ、実際には白と黒の間の色合いも表現する事は可能です。
付け方ですが、まずは異なる硬度の鉛筆から1本好ましいものを選びます。2Bくらいから始められます。紙の上に最も黒い部分と白い部分は少し離して描きます。その間のスペースをだいたい8段階くらいのグラデーションで描いてみます。
だんだんと色が濃くなっていくあるいは淡くなっていくように見えるまで練習します。これをモチーフにそのまま当てはめることで、自然と濃淡表現ができていきます。
影の重要性と付け方
影も光の当たり方によって様々な顔を見せる要素の一つです。イメージを鮮明にするために、机の上に今度は箱を置いた様子を思い描いてみてください。左上からライトが当たっているとすると、影ができるのは右下となります。
この影を描く事で立体感が生まれます。影を付ける時はとにかくよく観察します。光源をしっかり意識して光の当たり方をイメージします。そして物体の濃淡にマッチさせるようにして濃さを決めます。
デッサンを学べる講座
デッサンのコツをもっと学びたい人は、通信講座でノウハウはスキルをアップさせることが可能です。例えば諒設計アーキテクトラーニングの「鉛筆デッサンマスターW資格取得講座」を使うと、2カ月から6カ月という短期間で様々なコツを修得できるようになっています。
またデッサン関連の資格を2つ取得することにもつながります。公式サイトに詳細が書かれているのでチェックしてみてください。
まとめ
デッサンの大事な要素として濃淡や影があります。細かい要素をあげると、さらに彩度や明度など多くのポイントがあげられますが、まずは基本の知識を覚えておいてください。紹介した講座も活用しつつデッサン力を高めましょう。