デッサンを描く時には、最初はフルーツやカップなど比較的描きやすいものから始めるのが良いです。
しかし慣れてきたら今度は、人や動物をモチーフに進んでいくと良いでしょう。人物や動物をデッサンする時に意識しておくべきポイントをいくつかお伝えします。
目次
人や動物の描くなら筋肉や骨格が大事
デッサンは素描とも呼ばれますが、デッサンの大事な役割は、対象となる物体の本質を描写するところにあります。例えばミカン一つとってしても、丸い形を描けばそれで終わりではありません。実際はまん丸ではなく微妙な楕円になっていたり、陥没があったりと様々な特徴があります。
また光の当たり方によってふくらみ具合や艶なども多少異なって見えます。本質の特徴を正確に描けるとその対象物はよりリアルなものになります。では人物や動物の場合はどうかというと、本質をとらえるのはさらに複雑な過程になります。
これらのモチーフは動的なものであり、筋肉や骨格を意識しないとすぐに不自然なデッサンになり下がってしまう可能性があります。人間の筋肉は顔だけでも30近くあります。
表面の筋肉やインナーマッスルなど複雑な仕組みがありますから、デッサンする際に、少しでもねじれ方や骨格の具合が変になってしまうと、自然さが失われます。そのため人や動物の描写には筋肉や骨格など構成要素を意識することが欠かせません。
筋肉や骨格を意識するにはどうすればいい?:骨の場合
例として人の筋肉や骨格をどう意識したらいいか見てみましょう。胴体の場合ですが、ポイントは大きな分かりやすい骨や筋肉を意識する事です。さすがに全ての骨や筋肉を描き切るわけにはいかないので、大きいものだけに集中すると良いです。
例えば首から腰まで通った脊椎や腰回りの骨盤、そして上半身を覆う肋骨などはかなり大きな骨群となります。脊椎はよく言われるようにS字を描きます。また肋骨と骨盤との間(お腹付近)は骨があまりないため(脊椎のみ)、くびれる部分となります。
また骨盤は男性と女性とでは大きさが違います。このような骨の特徴を意識していると身体の描写が上達します。この他にも鎖骨など形状かが筋肉の上からでも分かりやすい骨も意識しましょう。
筋肉や骨格を意識するにはどうすればいい?:筋肉の場合
筋肉も同様に大きな筋肉、ないしは身体の動きに大きな影響を与える筋肉をまず意識します。例えば腹筋です。割れているかどうかよく話題になる腹直筋は意識しましょう。
またわき腹にある腹斜筋も大事です。後ろ側の脊柱起立筋は身体の伸びに欠かせません。これらの筋肉は身体のひねりや伸びに関係するため、押さえておきたい筋肉です。
まとめ
人や人物など動的なものをモチーフにする場合は、骨格や筋肉を意識しないといけません。特に身体の動きや見た目に大きな影響を与える骨や筋肉を意識すると、モチーフの視覚的特徴をとらえられるようになります。